物語の舞台となる大地。
中央には世界樹と呼ばれる魔力を持った
大樹が生えているのだが
神々の不在によりその力は年々弱くなり今では葉を一つ付ければいいほうである。
かつては神々の庭園、言わば天界へと繋がっていたとされるが人々の信仰心の薄れと共に消えてしまい、神々もそれに近しい存在も目に見ることが出来なくなった。
世界の均衡を保っていた神々の存在が不可視となったことで、終焉を運ぶ者の軍勢がミッドガルドの周囲を取り囲んでいる。
神の名を思い出した人物が中心となり立ち上げた教会により、神の力の一部がミッドガルドに降臨。後に神の欠片と呼ばれるようになったその存在と教会が終焉の軍勢との戦いを率いている。
かつてこの地に存在した神々の名を思い出し、忘れられた神殿にて祈りを捧げたもの達が作り上げた教会。その歴史は長く、数千の時に渡り存在している。
神の欠片の管理や終焉の軍勢に対抗するための騎士団を作り上げ、今やどの国よりも権力を持つようになってしまった。
神の欠片や神を信仰はしているものの、その力を危険視しており安全に自分達だけのものとするために半ば幽閉に近い形で管理している。
また、教会に属する者は各地に赴いての神の欠片の捜索や勧誘が命じられており、素性を隠して各地へ足を運んでいる。
忘れられた神殿に拠点を置いており、周辺は世界樹に近いためか多くの作物が実る豊かな土地を余すことなく使い生活している。
また、毎朝神の欠片や名を忘れられた神に祈りを捧げている。
神が一番最初に降り立った場所とされており、神の存在が再び認知され始めたことから権力を持つようになった。
1度も国の名を変えることなく創世より存在したとされ、神への信仰も一部でひっそりと続いていた。
王国に属する騎士団があり、神の欠片を幽閉、拉致していると噂の立っている教会に不信感を抱いている。
そのため、表向きこそ協力的だが裏で教会に人を派遣し調査を行っている。
ミッドガルドの国の中では大きい方だが1年を通して非常に寒く、作物が育ちにくい環境のため作物は他の国から仕入れている。
その分鍛冶や狩猟を得意とするものが多く、国には肉を扱った料理や鍛冶屋が多く並んでいる。
人々の祈りによってかつて存在した神々の一部。神の欠片には身体のどこかにモチーフ(タトゥーのようなもの)があり神器使用時にはぼんやりと発光する。
自分達を神の力の一部であることを認識しており、それを説明したところ教団により神の欠片と呼ばれることとなる。
1度完全に消えてしまったと思われていたが、ニヴルヘイムの人々の信仰により目には見えないものとして存在していたところを教団の忘れられた神殿での祈りによって一部のみだがミッドガルドに降臨した。
消えかかっただけあって、その力は全盛期のものには及ばず神器の使用に時間制限がある。教会が祈った神が少ないためか、神の欠片は数える程しか存在しない。
痛覚や傷口からの出血があるものの、行動不能になることはあっても死亡することはなく、信仰の消失や神器の破壊によって存在が消える。
神の欠片と契約を結んだもの達の総称。
契約を結んだその日から老いることがなくなり、心臓を穿たれる以外で死ぬ事が無くなる。神と人の狭間に位置するような存在で、神の欠片の力を増幅させる為の存在。
契約が完了した際に、契約した神の欠片と同じモチーフが身体に現れるようになり神技の発動、神の欠片のある程度の居場所の特定が可能になる。
また、身体能力も向上するが終焉の軍勢による掌握や洗脳といった精神に作用するものは無効化されない。
その神を深く信仰する人間と神の欠片が結ぶことが出来る。
契約ができるのは1人のみで、使徒の死亡や神の欠片の消失により契約は解消される。
契約を交わした人間は使徒と呼ばれ、契約した神の欠片に応じた神技と呼ばれる神の力の一部を振るうことが可能。神の欠片はもうひとつの神器を扱うことが可能になる。その武器の持つ力の一部を扱うことが出来るようになる。
契約は双方の合意によって執り行うことができ、人間が神の欠片の手の甲に口付けを落とすことで完了する。どちらか一方でも契約の意思がない場合、それはただの口付けにしかならない。
また、神の欠片のみが知り得る情報として契約により使徒となった人間が使えるようになる神技には寿命を消費する。
老化せず心臓を貫かれる以外で死ぬ事がないとされるが、神技の使用によって寿命を全て消費した場合死亡する。これまでに消費した寿命が多ければ多い程、耐え難い眠気と倦怠感に襲われる。
神の欠片はこの情報による人間の士気の低下を防ぐため、情報を秘匿している。
どちらも同じ読みをする。
神器は神の欠片の扱う神が使用した武具や神が従えていた生き物で、神器自体が特殊な力を持つとされる。
この特殊な力は本来の力より大幅に弱体化しており、神器の具現化には時間制限がある。
神技は契約を交わした使徒が使用可能になる力。その神の逸話を元にした力を扱うことができるようになるが、こちらも神器同様弱体化しており契約の項目にあるように発動には使徒の寿命を消費する。
神々が存在した時代に世界樹が産み落としていた宝石を扱いやすいように装飾品に加工したもの。
貴石の効果は様々で、貴石に封じられた魔法を扱うことが可能。その貴石の所有者のみが魔法を発動することができ、貴石から発動しているため貴石がなければ魔法を発動することは出来ない。
どういう訳か所有者の生死を判別する力があり、所有者の存在しない貴石に血液に触れさせることで所有者として登録させることが可能。
現在は貴重な代物であるため、強い力を持つ貴石は高い役職や身分の人間が所持していることが多い。
また、人目のつかないところに保管されているものもある。
人類の畏怖より誕生した終焉の神の率いる軍勢。
既存の生命を真っ黒に塗りつぶした影のような姿をしており、仲間を増やすための餌として生前の人間や動物の声の真似をする。
動物の姿を持つものは元となった動物の能力が数倍になっており、それは人間の姿を持つものでも同様。
人間の姿を持つもののみが生きるものに触れることで精神を汚染し、感情を吸い取る。
全ての感情を失った生きるものは終焉の軍勢と同じ姿となって理性を失い生きるものを襲う。
人々の様々なものに対する終わりを恐れる心により誕生した神。
人類の誕生から存在していたとされるが、その他の神によりミッドガルドへ干渉することが出来ずにいた。
人類の神への信仰が薄れ、他の神の存在が薄れようとも人類が心のどこかで終わりを恐れているため終焉の神が消失することは無かった。
他の神が力を失ったことにより、世界の均衡が崩れ膨大な力を持つようになった終焉の神はミッドガルドへの侵略を開始した。